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ressentiment、足りてる?

幽霊探しアンド雑多なレビュー

【日記】胸糞系の邦画を幾つか観たからおすすめするぜよ!

*あらすじは一切書いてません。

*ざっくりした感想

*若干のネタバレあり。

 胸糞系の映画はなんで癖になるんでしょうね。スカッとする映画はあんまり興味ないし泣ける!と太鼓判を押される映画なんて絶対見たくない。全米が涙したからどうした。日本中が涙したから何だ。胸糞悪くなった方が脚本の衝撃も監督の機才も楽しめると思わないかね。

 

 

▼映画を色々観たから今日はレビューするぜよ!

 

 

悪の教典

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 伊藤英明がただただカッコイイ。

サイコパスな先生、伊藤英明が生徒を殺しまくる映画。ラストが地味すぎる。壊れてる人間の不気味さを描きたかったのかなって感じ。押しが弱い。

 

なにが悪の教典じゃい!

映画なんだからもっとイかれてくれ!

40点!

 

小説の方が面白いと思う。

 

 

脳男 

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 無痛症、サヴァン症候群?、感情のない犯罪者を演じる生田斗真の顔面偏差値が高いからサイコパス感がお洒落に演出されてる。私がこの映画で学んだ事はサイコパスはオサレだということ。劇中で感情がない人間などいない!、そんな事を訴え出された辺りで萎えた。

 

 

感情や道徳なんかいらない。完全無敵のオサレ殺人マシーンが見たかった。染谷将太は脇役ながら脚本を大きく展開する人物だから要チェック。ストーリーに多少の物足りなさはあるものの60点。

 

 

冷たい熱帯魚

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胸糞映画としてもっと世に広まってほしい一作。

さすが園子温。ただのスプラッタ映画かと思いきや、そうじゃない。ラスト10分のために全てがある。

 

 

生きるってのはなあ痛いんだよおぉう!

最後の台詞には不覚にもグッときた。生きるのは辛いと言うよりも痛い。登場人物の全員が心に素朴な闇を飼っていて、普通に暮らしていたとしても少しずつ歪み形は壊れていただろう。それだけにこの作品は後味が悪く胸糞だが早い段階で歪み切って人生を閉じる事が出来たと考えれば救いのような気がしないでもない。

 

 

見る人によっては本当にただのグロテスクな映画。だけど私はこれミストやダンサーインザダークの後に並べられてもいい胸糞さだと思う。80点!

 

 

 

【番外編】

レクイエム・フォー・ドリーム

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ヤク中の映画。胸糞系として有名みたい。

若者は更生したら人生をやり直す時間や未来があるが、老人の未来は短い。しかし若者に比べれば老人は創り上げてきた時間の重みの質が全く異なる。己の中で育んだ社会や価値は精神に広く根深いものがある。若者から見ればどんな些細なことであっても老人本人からすれば幸福なのだ。それ故にこの映画に悍ましさを読み取ってしまった。

 

 

しかし私は胸糞な作品だなとは思わなかった。登場人物の老人も息子もその友達も全員、一般的に生活する眼前の苦労から逃れて楽な方に流れたようにしか見えなかった。その結果として面倒で破壊的な苦労を手に取ってしまっている。どんなに家族や友達思いでも犯罪を自ら起こして降り掛かるリスクは払えない、なんておかしな話だ。そういう意味では胸糞だがなるべくしてなった話としか思えない。

 

 

だけどサントラは個人的に好き。

シュバンクマニエルみたいな撮り方してるから好きな人は雰囲気をとても楽しめるんじゃないかな。

 

 

 

【まとめ】

邦画をあまり観た事がなかったから一晩かけて一気に観た。他にも気になってる作品があるから今後は観たいものを更に深めていこうと思う。邦画は人気タレントや俳優が出ていると「どうせ顔見せ用の大衆映画だろ」と思ってしまう。

 

 

しかし観てみるもんだなあ。

観て後悔していないし面白かった。

邦画、たまにはええやん。 

  

 

 

リライト/11/10