ressentiment、足りてる?

釣りと廃墟とネコ(ホラー映画もたまに)

【はじめての精神科】パニック障害になって半年が過ぎたから感想書くわ。

 

はじめましての方、こんにちは。

普段は幽霊を探したり、幽霊がいると噂されるホテルに泊まってみたり辛いインスタント食品を挑戦したブログを書いてるキリンジと申します。今日も寒いから死にそうだよ。551の豚まん食べたいね。辛子を塗りまくって食べたい。うまい(エア豚まん中)

 

 

 

▼今年、メンヘラの仲間入りしました☆

https://www.instagram.com/p/BJRo-OaheaK/

2016年の3月にパニック障害になった。無論、私の生活は一転した。何もかも出来ない。前向きになんてなれない。失われた未来と当たり前の日常。誰にも理解をしてもらえない。そんな状況を経て今なわけなんだけど色々と掻い摘んで感想を書いてみる。

 

 

 ▼発症して即都会暮らしから逃亡

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当時の私は元気な大学生。学歴ロンダと思われがちだけど単純に興味がある分野に進まないまま大人になったら後悔すると考えて実行、同年代の友人たちが会社勤めに追われている姿を横目に社会人をやめた。物事を吸収する事に年代も場所も関係ない。

 

 

勢い余って国外に散歩をしようと計画を立てていた。

その実行日が近づいた頃、私の体調は普段とは明らかに変化していった。様々なストレスがあった。家族のこと、将来のこと、自分への不足は万年思っていたけど昨年から2月がピークだった。常に張りつめていた緊張の糸が緩んだ頃でもあった。風邪や生理が近い事で来る眩暈や悪寒だと最初は思っていた。

 

 

次第に症状の特徴がつかめた頃、当時の友人が言った。

 

 

パニック障害なんじゃないの?」

 

 

 

パニック障害はあなたのそばにも?

そんな訳でパニック障害の患者が国内で1000万人いると言われてる神経症の一種。予備軍も増加の一途を歩んでいるそうで10人に1人がパニ障らしい。 

 

 

▼現状

医者嫌いが悪化して9月末に通院をやめた。パニック障害になった事で併発した心は安定し、あとはパニック障害との付き合い方を考える方向で考えた。頓服薬を必要になったら貰いに行くというスタンス。性格は発症前に比べて卑屈になったと思う。

 

  

パニック障害になった感想を一言でいうと、理屈っぽい性格が悪化、人付き合いも悪化、人間不信が加速した。発作を出してしまうと近しい人間であったとしても困惑してしまう。私はそんな知人や友人の顔を見たくない。そのために私自身を雲隠れさせてしまえば惨めな自分を知られないで済むと考えたのである。文章から状況を知られるのと目撃されてしまうのでは雲泥の差があるから自分がパニック障害を持っている事をあまり隠さない。ただ発作が出るような場所では人と会わない事を徹底している。

 

 

▼発症は突然だった

眩暈、過呼吸、動悸、悪寒が一気に来た1度目はただの体調不良だと思った。この発作が電車やバスを利用するたび出てくる事を相談したら「パニック障害じゃね?」と言われて鼻で笑った。旅行好きで乗り鉄な私からすればパニック障害などありえないとしか言えなかった。

 

 

春休みの国内旅行ラッシュで毎週旅行に行ってるような時期だったからなおさら信じられなかった。しかし電車に乗るたびに体調が悪くなって目的地に向かう車中で逃げ出したくなるなど心理状態が明らかにおかしい。「てかこれふつうに何らかの病気だわ。とりあえず内科とか外科とか行けばいいんじゃね?」と4度の発作を経験したころに総合病院に向かった。

 

 

何かがおかしい。こんな突然、電車に乗れないようになるはずないと思った。

 

 

 

▼待合室がじわる

脳外科じゃないなら内科に回されるだろうと見当をつけていたから大きな病院に行った。希望する診察科や症状に何を書けばいいのか分からず「体調不良」と記入。受付のお姉さんは苦笑い。そりゃそうだよね、体調悪くなきゃ病院来ないもん。パニック障害を疑って病院に来たと伝えたらスムーズに神経科に案内してくれた。

 

 

▼はじめての神経科

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病状の説明をしてパニック障害と診断され治療方法(薬の選択)を相談して終わり。血液検査もした。パニック障害がどのような病気なのかを説明され励まされる。私の大学にある医学部の先生をしていると言われて何故か気が楽になった。

 

 

 

 

▼生活の制限に困惑と失望した(診断後~3か月頃まで)

https://www.instagram.com/p/BKJImS9hDRo/

 生活の制限が出来たショックと疎外感だけにとどまらず、今後の5年、今年の1年すらも予定が不透明になり人生の終わりを感じた。うつ病はいてもパニック障害の友人も知人もいないから共感者はおらず孤独街道を驀進する。初期では飲食店に一人で行くことすらも難しかった。今は空いてる店なら余裕。やっぱ喫茶店は一人でぶらぶらしていたいよね。とにかく憂鬱の塊、自堕落の権化、失望の象徴という生き物に変わった。

 

 

 病状の事を話しても電車に乗って耐えれば良いじゃんと思われているだろうと反応から手に取るように分かった。もういい。心情も病状も想像し難いものである事くらい私にも分かる。人に理解してもらう事が大切がどうか考えた。人にどのような病気かを知ってもらうだけで十分で配慮や共感を求めるのは間違いだと気付いた。

 

 

▼発症してからエクストリーム京都帰り(5月)

https://www.instagram.com/p/BEjwQjjn-Zc/

休学届、海外旅行のキャンセル手続き、勉強したい分野の本をたんまり買い込んで段ボールに詰めて発送。半魚人君に手を引いてもらい京都に帰る。新幹線は二徹からのデパス服用をして発作を出す前に寝る準備を整えた。

 

 

人間をクソ袋と言い放った東大の化け物と東京駅のルノアールで雑談しながら寂しさと失望を打ち消す努力をしていた。たまには東京の友人に会いたいけど無理っすね。物理的に遠くなると心の距離も離れるものだと分かっているけどあらゆる物が遠ざかって寂しい。もっと気軽に東京の友人にも会いに行きたい。発作が怖いから上京しても私に合わせる形になるのは目に見えてるから誘えない。仕方ない。諦める事がたくさんできた。そしてその気持ちすら誰にも知られる事もなく歯を食いしばらなければいけないのかと葛藤した。結局、ブログにこうして書く事で幾分かは気が晴れるだろう。 

 

 

 

▼他の心的病を併発するから怖い

自由を失った喪失感は恐ろしいもので他の病気を併発する人がいる。パニ障の6割はうつ病を経験するらしい。一般的な鬱病とは違ってパニック性不安うつ病となる。症状は気分反応性や過食、過眠、鉛様麻痺。ロンモチで失望しまくっていた私も併発し4月から6月半ばまで殆ど寝てたから記憶ない。ちなみに過食は無くてピークでは1か月半で7㎏減った。体力は落ちた。今は元気。睡眠自体は発病前とあんまり変わらない状態まで回復した。

  

 

 

 ▼その他の弊害

打ち解けた人達との輪ではわりと剽軽者でフットワークも軽かったけどパニック障害になってからは多様な場で付き合いが悪くなり驚かれた。人を選んでパニ障を打ち明けたけど理解してもらえない事が多々あった。理解されないのは仕方ない事だけど軽んじられると腹が立った。今後の人生に成人してから最も影響を与えた病気だからね。地球まるごと愛してる私から言えば自分の足と目で気になる場所に飛び込む事が現状では殆ど不可能だ。

 

 

楽しい事なんてなんにもないとか言いたくもなるよね。お金と時間があっても行きたい場所にはしばらく行けそうもない。メンヘラになった事を知って失望した表情を浮かべた人達を知ってるとなおさら他人を見る目も変わる。パニック障害になった事よりもパニックが原因で対人関係や付き合いが大きく変わったショックが一番大きかった。人間なんてそんなものだと教わった。

 

 

 

▼パニ障の大冒険

jidaraku91.hatenablog.com

1か月に1度5分くらい電車に挑戦する私としては大冒険だった。出町柳から貴船口まで叡電で30分。新幹線の2時間はトイレという個室もあるし電車に比べればイージーだけど普通列車の30分は殆ど地獄、子羊のように心は震えてた。でも乗れたわ。こんな簡単な検証なのに苦労する私はマジ社会的弱者だから優しくされたい。しかしまあ、こんな事で甘んじてらんないよね。待ってろ、そのうちキリストの墓とか行ったる。あとヨーロッパとエベレストは絶対に行ってやるからな。ちくしょう。

 

 

 ※登山じゃなくて地球で一番でかいものが見たい系女子。

 出国前にパニック障害と診断されて失望&失望の渦。クソアンドクソ。肉体滅びろと当時は思った。

 

 

 

挑戦して出来る事を取り戻していくだけが今の私の人生だ。どうして自由を失う事になってしまったんだろう。答えは精神神経学が握っている。

 

 

▼回復に対する希望よりも眼前の失望

治った人をネットで散見するから希望は持ってるけど完全回復まで3年ほど時間をみてる。何が楽しくて3年も様子見なくちゃいけねんだよと思うけど、私はまだ幽霊を見つけていないし趣味に時間を使おうと思う。楽観的にやるしかない。絶望はやめた。この心境に変わったのは先月半ばくらい。老化は失うものばかりだと言うのに加齢は得るものばかりだと知っているのに私の時間の過ぎ方ではどうも損害が大きく出たように感じる。こんな自分なんか恥ずかしくて外に出せない。

 

  

▼現状まとめ

友人に御足労を願うのもしんどいし気を遣うのも遣われるのも懲りたから色々悟った。ブログでパニ障である事をカミングアウトしたのは同情票欲しさだよ。嘘だよ。想定していたより患者数が多かったのと自分に失望して元気のないパニ障さんの気分を少し楽に出来るような一言をネットに増やそうと思っただけだよ。

 

 

やたら元気にふるまうブログも窮屈だし病んでる様子を吐露したブログも疲れてしまうなら幽霊実証したりインスタント食品食ってるパニ障がやってるブログだめかな。いいやろ。いいね!

 

 

同じ病気だから分かる事もあるだろうし思い詰めて死にそうな時にバカバカしいもん見ると元気になるし。憂鬱だった頃、YOUTUBERが爆竹で我が身を打ったり、脛でバット折ろうとして失敗してる動画を繰り返し観て元気になった。幽霊実証は真面目にやってるけど馬鹿馬鹿しいところあるしオカルト好きのメンヘラくらいおるやろ。

 

 

 

もう社会的に死んでもいいやと適当な覚悟を決めて身近な事を挑戦しよう。暗い気分と自分への失望から目を反らす事に3か月くらい使えば気持ちは少し回復する。

 

 

 

真面目を捨てると憂鬱から解放されるからおすすめ。どうせ足掻いても発作は出るし頓服薬はお守りになっちまうよ。情けないね、だけどこれが現状だしどうしようもない。人生お手上げっす~参った~~参りました~~~!!ひえ~~~

 

 

 

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 リライト2016/11/14