ressentiment、足りてる?

釣りと廃墟とネコ(ホラー映画もたまに)

エジソンの霊界通信機から得られるものがあるかもと思って調べてみたら生命の根源を暴きたくなった話

10月が終わりました。今年もあと2カ月で終わります。

今年はなんの収穫もない1年だったけど皆様はどうだったの?なんか得られた?失うものが多い1年だった私としてはそれを強奪したい衝動に駆られるから郵送で得たものを送ってくれたら嬉しいぜよ。失恋経験値とかはいらねっす。

 

 

 

▼はい、そんな訳でエジソンの話題。

エジソンといえば蓄音機とか電池、私たちの文明を大きく進歩させた素晴らしい発明家だ。株式相場表示機を改良し大儲けした一面もある。そんなエジソンが晩年に研究していたことの一つが霊界通信機だ。結局、成功には至らず今では研究している人はたぶんいない。

 

 

エジソンが霊界通信機を作ろうと思った背景に一人の超能力者、リーズがいた。今でこそ超能力なんてやらせとしか思えないけどエジソンは彼と様々な実験を行い異世界や不思議な力を解明しようとした。科学的な男が非科学を説明しようと奔走するのは興味深いよね。長年の友人だったベンソンは下記の文言を寄稿している。

 

 

この高名な友人は、霊媒や生者の媒介なしに死後の世界を実証する装置を作り得ないものか、と考えていた。霊魂が直接、現世と交信することが可能なら、疑問は氷解する。エジソンは科学者の矜持として、真実を何よりも重要視していた。霊魂と死後の世界、2つの世界間の交信の可能性については、彼の誤謬もあろう。ならば、現実に適合すべく自分の研究方針を修正しなくては、とエジソンは考えたのである

 

超能力は疑いようもなく本当に何らかの力が作用するものと考えていたみたい。そして不思議な力の源は死者の霊魂だとか人智の及ばない影響によるものだと見当をつけていたようだ。

 

 

 さまざまな方法で、1人の人の想念を他人に伝えるための実験に着手したが無惨な結果に終った。たとえば、4人の被術者の頭部に電気装置を固定し別々の部屋に配置する。また、今度はその4人を同じ部屋の四隅にすわらせ、徐々に中心部に近づけてゆく。最後には互いの膝がくっつく位まで近づけたが、何の好結果も得られなかった。リーズならば、いかなる装置も条件も要さず能力を発揮するものを

 

 エジソンの手記には苦悩と閃きの齎す希望の攻防戦がある。リーズという男と出会わなければ彼は苦悩する事はなかっただろう。しかしリーズと出会ったから晩年の知的好奇心は刺激されたんだろうとも思う。

 

 

顕微鏡でも見えない微細な物質粒子が空気中に存在する。物質粒子たちは群れ、精神を緊張させることで指示を与える事が出来る。だから霊視は成り立つとエジソンは考えたけど当時の学者連中からは科学的ではない、と批判されたらしいよ。そりゃあそうだと思う反面で霊魂を扱うのに人間側の都合や解釈の軸だけで説明できるの?という疑問もある。

 

 

生命は物質同様、滅ぼすことのできぬものである。この世には、常にある量の生命が存在し、その量は一定であろう。生命とは、創造も、破壊も、増殖することもできないのだ

 

エジソンの信念を平たく言うと生命はあるから存在し続けるのだ的な感じに捉えられる。人間は子供を作り人口を増やすが生命は増殖しないとか如何に・・・。

 

 

ただ人間の死後、霊魂となりその霊魂は何らかの電磁波を持つと考えたのは電気大好きマンらしい。それからラジオの周波に注目し幽霊と交信を図ろうとする執念には気が狂ってるとしか言えない気もする。しかしそれほど幽霊を面白がる天才の姿には浪漫を感じざる得ない。

 

 

ちなみに彼は自分の死後、永遠に現世にメッセージを送り続けると言葉を残しているがいまだにエジソンと交信を出来た者は一人もいない。彼が死んだのは1931年なので霊魂が本当に存在し自我と生前の記憶を持つとしたら85年もメッセージを送り続けている事になる。誰にも受信されず今では霊界通信機を実験する者も殆どいない現代をエジソンはどのように見つめているだろう。

 

▼まとめ

エジソンは人を信用せず捻くれた性格をしていたらしいからもし通信に成功しても早口で怒られそうだよね~。でもどうせ死者と交信をするなら2歳児より学識のあるオッサンなり聡明な人物からあらゆる話を考察を交えて聞いた方が面白そうだ。

 

 

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