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妖怪門?髑髏庵に幽霊梅?中野にある怪しい哲学堂公園に行って来た!

あい!東京都は中野にある怪しい公園に行ってきました。その名も哲学堂公園。この公園を作った人の名は井上円了。哲学者であり東洋大学創始者である。そして妖怪博士と呼ばれる顔を持つ。

 

 

井上円了が妖怪博士と呼ばれる理由は当時の科学で妖怪や幽霊を考察し、迷信を打破する立場から研究を続ける姿にある。そんな井上円了にオカルト否定派という第一印象を持つがそうではない。

 

 

 

井上円了は幾つかの分類に分けて幽霊や妖怪を取り扱っていた。以下はその内訳である。

 

円了は『妖怪学』『妖怪学講義』などでそれぞれの妖怪についての考察を深め、当時の科学では解明できない妖怪を「真怪」、自然現象によって実際に発生する妖怪を「仮怪」、誤認や恐怖感など心理的要因によって生まれてくる妖怪を「誤怪」、人が人為的に引き起こした妖怪を「偽怪」と分類し、例えば仮怪を研究することは自然科学を解明することであると考え、妖怪研究は人類の科学の発展に寄与するものという考えに至った。

via 井上円了 - Wikipedia

 

 

 

私が取り扱いたいこと、それは「真怪」なのだ。というか井上円了という人物について調べていくと自分の理想する人物像があった。例えば多角的な視野を持って物事を考える姿勢であるとか、哲学の必要性、日本での適応と東洋文化を西洋から見つめる姿。この辺りは自分の理想の姿であって井上円了は私の理想とする人物のように思えた。

 

 

とは言っても私は中身のない人間だし無教養に近いから高すぎる理想なんだけどな~。今年は広めるぞ~!(雑な知に対する欲求)

 

 

 

 

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ゆるゆると哲学堂公園に到着。案内板に並ぶ名称の混沌感がすごい。思想なんかに興味のない人間から見たら『なんと怪しい公園…』と思うこと間違いなし。並びまくる哲学用語たち、東京にこんな怪しい公園があったなんて。

 

 

 

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公園内は春うらら。花は咲き、近所の子供たちが遊ぶ声が響く。テニス場とかスポーツ施設が集中してるから本当に普通の公園だ。最高だ。

 

 

 

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桜も咲いてた。春だね。最高かよ~!

花粉が飛びまくって毎日耳も喉も舌もかゆいよ~!だけど無暗に心躍るわ~!青空と草木の香りが理由だね~。季節が移ろうあいだの風の匂い、しあわせだ~!と歩いた。散歩としてもオススメな公園だよ。

 

 

 

出た~!妖怪門!

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こんな風景は京都に多々ある。飽きた!と言いたいところだがここは哲理門。通称、妖怪門である。普通は風神雷神とか神将がいたりするけどここは違う。

 

 

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天狗。天狗がいる。

 

 

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反対側は幽霊だ。しかもこの幽霊がなんか不気味。恨めしそうとかではない。なんだろうな、言語化できないゾワゾワとした気持ちが沸き上がる。暗いからのぞき込むように見るとこの幽霊がいるんだよ?いやだな~怖いな~。

 

 

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 門をくぐると目を引くのが六賢臺(ろっけんだい)。聖徳太子菅原道真荘子朱子、龍樹、迦毘羅の六人を東洋の賢者として祀っている。

 

 

 

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 敷地の真ん中にあるのは四聖堂。孔子と釈迦、西洋からはカントとソクラテスの世界的な哲人のための場所。なんでソクラテスとカント?

 

 

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左手にはなんとも怪しい名前の宇宙館。説明書きを見るとやっぱり怪しくない。

 

 

 

井上円了の変人エピソードが爆発する遺物

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この梅の木には幽霊が出る』という噂を聞きつけた円了が移植した梅。かなりの好き者という事がわかる。そもそも妖怪門精に精神の象徴として幽霊を置く意味が分からない。いや、分かるんだけど他にもあるよね。否定派っぽい顔したオカルト好き。私かよ。

 

 

 

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 跡と書いてあるし梅は枯れて他のを持ってきたのかね?

 

 

 

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高台から見る景色。東京っぽくない。

 

 

 

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少し外れたところにある髑髏庵。哲学的雰囲気に浸るための場所。どうでも良いけど哲学的な雰囲気ってこんな感じなのか?哲学というと西洋のものという印象があるから西洋建築を想像するけど東洋哲学が考える哲学的な雰囲気はこじんまりとしている。わりと好き。ボロ歓迎、住みたい。

 

 

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 ちなみに哲学堂公園は閉門時間が設けられているため夜の凸は不可能である。黒髪の女が出る、すすり泣く声とか色々と噂があるし名前が名前の公園だから幽霊のひとつやふたつ出て欲しいものだが夜間には入れないのだから残念極まりない。

 

 

▼まとめ

心を養う公園として哲学堂公園。名前からして哲学を堂に入るための場所なのだろう。現代も変わらず人は精神的な生き物である。思索に耽ることは誰にでもある。都内にはいろんな公園があるけど此処は人も少な目でゆったりと過ごす事ができるし桜の木もある。春に哲学は如何だろうか。

  

 

 

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