【ホットケーキ界の神様】20年くらい通い続けてるお店を教えよう。
潮風にテンション上がって波打ち際に近寄ったらビショビショなったし開き直って遊んだけどクッッッッソ寒いから近々風邪引くとおもう pic.twitter.com/GmBuN3TKVV
— きりは東京から出られない (@jidaraku_91) 2017年3月23日
先日のツイートで気付いた人はいるだろうか。おととい、私は鎌倉へ出掛けた。鎌倉はキリを生んだ大魔王が愛する街であり子供の頃から色々連れ回された街の一つである。しかし嫌な思い出はなく鎌倉は関東で最も好きな街のひとつである。そんな鎌倉に行くと毎度行く店が二つある。
その一つを今日は紹介したい。
近年はホットケーキブームである。
私のように少しひねくれた人間からすれば人気スイーツだの行列だのと聞けば、『ハイハイ。並ぶためにパンケーキを食べる感じですね。ハイハイ』となる。しかし今日紹介するお店はここ数年、雑誌に乗ったりカフェブームにのっとり人気店だ。
これは人気店を避ける層に向けた記事である。
これを食べずして死ねるか。並ぶから美味しい店じゃない。美味しいから並ぶ店としてぜひ鎌倉散策のついでに言って見て欲しい。その店とは鎌倉駅すぐ、小町通の入口から30歩ほどにあるイワタ珈琲である。
ここ数年、ホットケーキ旋風が巻き起こり若者で溢れかえる店になってしまった。それまではオッサン、鎌倉マダム、鎌倉グランマの憩いの地であった。とは言え私が小学生とか中学生の頃だけども。ちなみに禁煙ブームのおかげで喫煙席は空いてる方なので喫煙者は狙い目。喫茶店なので珈琲もロンモチで美味しいぞ。でも禁煙席は見晴らしが良かったりする。
▼イワタコーヒーの実力
最近流行りの苦みの少ない珈琲というよりもガツンとストロングな珈琲だ。濃いめ。おいしいよ!
20分かけて焼き上げるホットケーキは初めてお店に来た20年前から変わらない。たぶんお皿も変わってない気がする。最近では星野珈琲の分厚いホットケーキが人気だけどもイワタは歴史から違う。格の違いってやつがある。古いから旨いなんて事はないがホットケーキが変わらない状態で美味しいという認識が続いてる事がすごいと思わないか?思う!思う!
ちなみに分厚いので一皿頼んでシェアがオススメ。表面のさっくりとバターの味、そして柔らかい中の部分にシロップを沁み込ませていただくと口の中から心身共に極楽浄土に行く。知ってるか、極楽浄土とは美味しい世界の事なんだ。
シロップも甘すぎ!という事はなくちょうどいい。バランスが最高。ビシャビシャになるまで浸して食べてしまう事もある。甘味を求めて。
そして甘味をさっぱりと落ち着かせるのはガツンと濃いめの珈琲だ。幸せだった。本当に幸せだった。他のお店でホットケーキを食べても美味しいと感じるけど、イワタのホットケーキは頭いっこ以上飛び出ている。最高に美味しい。これをホットケーキと片付けてしまうのはもったいない。最高のたまご感、食感。
思い出すだけで魂がイワタに引っ張られる。
うまい。うまいよ~!
考えてみると今までイワタ以外にホットケーキ目当てに何度もリピった店はない。そこから考えるに私はあんまりホットケーキという食べ物をあまり好きではないのかもしれない。だけどここは別格。カステラかよ!と思うほどのたまご感。あの厚みがたっぷりシロップを吸って。もうだめ。イワタ珈琲に住みたい。
今度また鎌倉に行くとき、私は再びイワタに行くだろう。そして小町通りから脇道に入ったところにある古本屋に顔を出し適当に雪ノ下を歩く。スマホを見て過ごす時間も好きだけどスマホを放って街の景色を見て発見する時間もなかなか好き。鎌倉はそういうことを楽しませてくれる街だ。京都もまた同じ。
見逃してしまいそうな景色に何か思うところがある。忘れ去られたものの形に物思いに耽る。こういう時間は贅沢な気がする。気のせい?
▼まとめ
イワタコーヒーのホットケーキはご馳走。並んでても食べる価値がある。オススメだよ!うまいよ!
おしまい