【好き】ムカデ人間をやっと観た~!日本人クッソうるせーけど面白かったよ!
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やっと観れた映画シリーズその2 『ムカデ人間』
タイトルからして観る人を選ぶ映画だと思う。ムカデって気色悪い生き物と人間の組み合わせなんて気持ち悪いを通り越す何かじゃないすか。そんな映画観る奴なんてマゾか、グロテスク愛好家か、好奇心強い奴の三択しかないと思う。
グロテスク愛好家で思い出した話なんだけども知人男性の性的趣向の小話がある。彼の性的嗜好そのものに変わったものは恐らくない。(彼が言うには『普通に乱交ものが好きだわ』と言ってた。)まあ、彼はアダルトビデオが特別大好きな青年で独自のAV論を展開させる、よくわからない人なのだ。ある時、深刻な表情で自分には変わったところがあると酒の席で話し始めた。それはAVを観たあとに必ず死体の画像やスナッフビデオを観てしまうと言うのである。
女の人が内臓をぶち撒けてる姿を眺めるのがAV一本勝負をした後の習慣だそうだ。ネクロフィリアとかならまだわかる。解らんけどわかる。彼の場合は『本能のまま生をたらふく堪能したあとに死を感じたくなる変人』という話にまとまった。生き物は死への不安に陥ると繁殖行為を行いたくなるものらしいが、彼の場合は逆なので思索する生き物なんだなあとボニャリと思った。ちなみに普段は全く死体など視界に入れたくないらしいから不思議である。
▼ムカデ人間のサブタイトルに不満(褒め言葉)
「つ・な・げ・て・み・た・い」と可愛らしく書いてるけどな。真ん中に点が入って許される雰囲気ってソ・ラ・ノ・ヲ・トとかであって、ムカデ人間が使っていいとは思えない。
▼あらすじ
かつてシャム双生児の分離手術の名医であったドイツ人、ヨーゼフ・ハイター博士には、これまで自身が行ってきた分離手術とは反対に、人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を創造したいという密かな願望があった。
ある日、旅行中のアメリカ人女性リンジーとジェニーが車で移動中にタイヤがパンクし、ハイター博士の家に救助を求めてくる。ハイター博士は願望を実現すべく、何も知らない二人を快く迎え入れ、自身が捕らえていた日本人のカツローを加えたムカデ人間の製作に乗り出す。
NYから旅行中だったギャル。この後、ムカデ人間の真ん中と後ろに変身する。
この日本人が先頭になる。
▼ここが良かった!
博士が尖ってる!
独身貴族、天才外科医。その肩書きを持ってるから変態性も異常性もなんか尊いもののような気になってしまう。これがハロー効果ってやつか(違う)
家のセンスもこの人の振る舞いも落ち着いていて典型的な表裏のある人間と言った感じで好感度1000%。まあムカデ人間なんざ絶対になりたくないけど。
結構グロい。
血は常識の範囲の量が出る。特に痛かったシーンは手術前にベッドから飛び降りて脱走を試みようとした時に点滴の針で腕の肉をベリィやった瞬間だ。腕の皮がビィィィと。『oh...』とならざる得ない。
日本人がおもしろい。
DQNぽい雰囲気をガンガン出しててすごく煩いけど面白い。ムカデ人間化したときは先頭になるが頼りにならないお兄さん。なんか知らんけど警察が医者の家に捜査令状を持って来た大事なところで自害する。『テメーが声出さないと他はケツ穴にくっ付いてんだから助け呼べないだろ!ちゃんとせい!』と思った。でもそこが良かった。
▼その他
縫い目が痛そう。
自宅にある手術台や点滴など設備は完璧。さすが医者。金に糸目をつけず異常行為に徹する環境ってしゅごい。
▼まとめ
・想像してた感じで面白かった
・適度なグロさ
・逃げ切れなさ100点
・ハッピーなシーンがない100点
・キャラ立ち100点
大事なシーンについて触れないとこの位しか書けないや。医者が結構、歪んでいて良い感じのキャラしてるし面白かった。ラストで誰かが救われたか?と言えば劇中に出て来たなかではムカデ人間の真ん中し生き残ってない。あのどうしようもない絵が切なかった!オススメしたい映画だね!笑えるよ!
おしまい