ressentiment、足りてる?

釣りと廃墟とネコ(ホラー映画もたまに)

「ストロングゼロ」とかいう魔剤の話をする。

っす!みんな飲んでいるか。

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私は飲んでいるぞ、頭のわるくなった大人が選ぶのは大体ストロングゼロ。これは鶏が先か卵が先かという話によく似ている。ストロングゼロが頭を悪くさせたのか、もとより大した機能を持っていなかったのかと言う事だ。

 

 

 

 

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私はもうそのような判断が出来ない。ストロングゼロを日常的に摂取する前の自分がよく思い出せないという所まである。私の恋人、カッパドキア犬君に関しては「ストロングゼロから逃げるな」という業を背負い一年が経過した。彼は語る。

 

 

「睡眠は浅くなったし質もすこぶる悪くなった。体調がいい日なんてない」

 

 

阿呆も阿呆、世の中には逃げていいことがたくさんあると言うにも関わらず今日も飲んでいる。顔色は泥、目の色は淀み、唇の色は死者のそれという日まである。それがストロングゼロ。アルコール9%。

 

 

 

トロングゼロの何がいいのか?

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ストロングゼロの良さ、そんなものはない。ロング缶をコンビニで買うと200円でお釣りがくる。200円でちょっとした高揚感を得られるが、その対価は大きい。

 

 

この時期特有の温くなったストロングゼロドライの残り3口くらいのエゲツないマズさ。それをグッと飲むと死にたくなる。

 

 

だから暑い日は350缶、暑くなければロング缶というこだわりまで出来てしまった。こんな自分が情けなくて辞められないまま、平成最後の夏の始まりに立っている。

 

 

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どうしてこんなものを外で私は飲んでいるのか。クッソまずいのに何故辞められないのか分からない所まで来た。しかし飲みに行く前や暇な時にとりあえず飲むか、となってしまうのである。まさに救済の酒であり場面の神なのだ。

 

 

 

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今ではお酒を買うときに「9%であるかどうか」を優先事項として選ぶところがある。例えば季節限定の味が出るとする。アルコール度数が4%くらいだと味に対する意欲は雲散霧消し、残るのはストロングゼロとかいうクソマズの救済酒だ。

 

 

 

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そして辿り着いた先は「意識低酒」であり、「ダクト酒」へと繋がる。そこに大人としての誇りであるとか女としての慎みの一切を放棄した嗜好へ私は歩き出した。むしろ全力で走り始めたまである。

 

 


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9%であればストロングゼロに縛られる必要はないと更なる安酒に手を出すようになった。お酒が飲みたいという欲望のなかには様々な希望と絶望が混合し衝動となり、お酒の陳列棚に向かわせる。棚の前に立つ、此処での一本選ぶ、コンビニを出て一口流し込む。煙草に火をつけて何か一つだけ忘れた気になって愉快になる。

 


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もっともっと知らない9%と出会いたい。クサいお酒が欲しい。チューハイタイムとかいうストロングはロング缶なのに120円?くらいだった。一体どんな悪いものが混ざっているの?ロシア人がウォッカの代わりに飲む工業用アルコール、そこに立ち向かう気持ちが何となく分かる。

 

 

 

ここで声を大きくして主張したいのは「サンガリアの酒はヤバい」ということである。

 

 

 

 

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母さん、私はそんな大人になってしまいました。一言では現すことの出来ない幸福を感じられる大人になりました。一般的かつ模範的な人間であろうとする人は言うでしょう。マズいなら飲まなければいい、と。

 

 

 

 


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 マズいの向こう側は愉快と嘔吐の世界である、まあ嘔吐することなんて殆ど無いけど。ただ愉快になって人見知りが一時的に改善するが前述したカッパドキア君の体調不良のように私も毎日腹部に違和感がある。

 

 

 

管支の調子がすこぶる悪い。一度出した咳は止まらないし元より寝付きは悪いけど最悪になった。そこに加えて2時間もすれば目が覚める。だけど止まらない。人はアル中というかもしれない。

 

 

 

私の実姉はアル中だった。それを幼い頃に見えていたから分かる、本当のアル中はもっとヤバい。飲酒量がお化けだったくせに健康体だった父の足元にも及ばない。毎日スコッチだの麦焼酎を混ぜて飲むような真似はしない、あくまでストロング女子なのだ。

 

 

 

 ストロング女子とか言いつつ、違うお酒も飲んでるからなんか自称するのは違うわ。好きなお酒を好きなように飲めばいい。好きなタイミングで好きな人達とたのしく過ごす為の道具として、或いは早送りしたい現実を操作したいとき。私はストロングゼロを飲む。

 

 

 

 

ストロングゼロ以外の話(おまけ)

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余談だが、私の愛する「焼酎ハイボール」のアルコール度数は7%だ。従って若干の罪悪感が湧くものの焼酎ハイボールは缶ものの中では別格に美味しく、シークァーサーが特にお気に入りだ。しかし普段立ち寄る所ではお目にかかる回数が少ない。

 

 

 

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久しぶりにトリハイ缶を飲んだら驚くほど美味しかったから、此方もオススメである。これは何処でも売ってる。

 

 

 

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ストロングゲロで断トツにオススメなのはドライ。これは超ウマいけど温くなったら地獄度が増すゴミクサ酒だが冷えてると天にも昇る心地になる。ヤバい虚無酒だ。

 

 

 

▼まとめ

  • ストロングゼロは救済と虚無を孕む
  • むしろ9%なら何でもいい
  • ウマいから飲むのは高い店だけでいい
  • 日常的な摂取に求められるのはコスパとエンタメ性
  • 柄物のシャツが狂うほど好きなんだけど何処で売ってるの?バリエーションがほしいよ。
  • 飲み屋に着ていく服しかない。

 

 

 おわり

 

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