ressentiment、足りてる?

釣りと廃墟とネコ(ホラー映画もたまに)

【Purge】12時間、すべての犯罪が合法になったら君はなにをする?

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やっと気になってた映画「パージ」を観たぜよ。

 

 

 

あらすじ

年に12時間だけ、殺人を含む全ての犯罪行為を合法にする法律が定められたアメリカ。パージと呼ばれるその日を迎えたジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は、最先端のセキュリティーシステムによって保護された自宅で妻子たちと夜を過ごすことに。だが、パージがスタートするや、ある男がジェームズの家に助けを求めてやって来る。息子がセキュリティーシステムを解除して彼を家にかくまうが、男を殺そうとする近隣住民が続々と集結。暴徒と化した彼らに囲まれたジェームズたちは反撃に挑むが……。

 via解説・あらすじ - パージ - 作品 - Yahoo!映画

 

 

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 パージ用のセキュリティシステムを売って大儲けした一家はパージの夜を静かに過ごすはずだった。それでもパージが始まるまでの夕暮れからご近所さんとの会話の端々に不安な空気を感じたり、娘との会話も心穏やかではない。まさか家族同士で殺し合うのか…?と下調べもなく観ていたから始終ソワソワ。どうなっちゃうの〜〜?!

 

 

 

 

 

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 娘の彼氏はかなり年上らしく父は大反対中。しかしパージの夜に彼氏は家に忍び込んでいたのである。「きちんと話し合いたいんだ」と言ってるけどアレだろ?銃口銃口を向き合った話し合いなんじゃないの?と思ったら案の定。

 

 

 

 

 

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 んで彼氏はパッパに銃殺される。え?パージが終わった後の親子関係どうなっちゃうの?と不安になったが終わりに全て杞憂になるのである。そんなドンパチを繰り広げている間、大声で助けを求める黒人男性を息子が家に招いてしまう。この息子はけっこう倫理だとかを重んじるタイプで将来的にパージ反対派とかになりそうだなと思った。

 

 

 

 

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 黒人男性を殺しに来たのは自称エリート集団。男を匿っているのは知っている、その男を粛清するのが我々の使命だと言う。男を引き渡さなければ家族もろとも皆殺しにするぞと勝手な話を進めてくるが、家の中で姿を眩ませた黒人男性探しと子供の身を案じる両親の姿が交錯する。この間もず~~~~~っとソワソワした。

 

 

 

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 自称エリートが本当に社会的に優れた立場であったかは明らかではない。しかしパージ対策用のセキュリティを持てない低所得者などを標的にこれまでも嬲り殺して来たのは想像に容易い。あと後ろのマスクども超怖い。

 

 

 

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 一家の大黒柱はさすがで侵入してきた奴らを片っ端から撃ったり斧を振り下ろしたりと大活躍。しかし自称エリート集団のマスクをしていない男に腹を刺される。なんだかんだ家族に囲まれて最期を迎えるのでいいっしょ。

 

 

 

 

そこからは目が回るほど早い展開で子供たちが殺される前にご近所さんが助けに来てくれた、と思ったら彼らもまた野生を開放した獣だったのである。彼らはパージ用セキュリティシステムを売り上げて裕福になった家を妬み処刑に来たのである。

 

 

 

 

彼らは口々に『これでアメリカはもっと素晴らしい国になる』と言う。生き残った者は優れている、そういう意識があるのだろう。殺された側には理由がある。妬み嫉みを集める人間は死んで当然。そして生き残った我々は人徳のある素晴らしい人間でこれからのアメリカを作るのだと自負しているようであった。

 

 

きみは善についてどれくらい知っているつもりなんだね、と聞いてみたい。それくらいモヤモヤする。貧富の差、肌の色、宗教の違いでいがみ合う人達がこの丸い地球には数多くいる。パージってもしかして社会派映画…?と思いつつ観てるうちに映画は大詰めに。

 

 

 

 

黒人を外に突き出すか否かで家族喧嘩になった時から拘束されていた男が登場し、彼は家族の味方をし今にも殺されそうな子供達を守った。彼は彼を見捨てようとし、腹の傷を抉った奥さんを許したのである。そして指示を仰ぐ。子供たちを殺そうとしたご近所さんを殺しても良いか、と。

 

 

 

その時、旦那を亡くした妻は「静かにパージを過ごしましょう」と答えた。12時間が過ぎるまで彼らは同じテーブルについた。そこでも一悶着があったけど終了のサイレンが鳴って、それぞれ元の生活に戻っていった。

 

 

 

殺人、強盗、すべて合法の夜からまた司法のある暮らしへの回帰である。

 

 

 

最も犠牲者を出した年だったと言い、エンドロール。確か息子が何処かのシーンで「殺してもいい人間なんているの?」と言っていた。殺しても良い人間なんてこの世にいるだろうか。許すという行為の難しさや尊さを考えさせられる映画だった。

 

 

 

私的には低評価なのがちょっと残念。個人的にはもう一度観たい映画だ。

 

 

  

まとめ

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  • 登場人物のわりに人がたくさん死ぬ
  • 12時間の緊張感がやべえ
  • 子どもだから社会の理屈が分からないという、良い意味での純粋さを思い出した
  • 仮面の人達こわい
  • もっと評価されても良いと思う
  • 面白かった!オススメ度75%!

 

 

 

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【胸糞?】エスターを観たんだけどオチ、ズル過ぎ内閣総理大臣?

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エスター、なにかとよく見るんですよね。オススメ作品としてもそうだし、『ラストがヤバい!絶対に面白い映画!』という感想付きでレンタル屋の目につく配置されてる事が多い。そんなエスター、今更観てみた!

 

 

▼あらすじ

子どもを流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)は悪夢とトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という少女を養女として迎え入れる。

via解説・あらすじ - エスター - 作品 - Yahoo!映画

 

 

 

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初っ端の流産した夢が酷い。中絶手術と出産を混ぜたような映像で母親の精神がどれだけ追い込まれているかを深く知るところから始まる。

 

 

 

 

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夫婦には既に兄と妹の2人の子供がいるんだけど、どうしても流産してしまった子の変わりが欲しいようで孤児院に行く。そしてエスターという変わった少女を引き取る事を決めてしまう。

 

 

 

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第一印象は年齢の割に思慮深いが変わった子。しかしその落ち着いた振る舞いや彼女の描く絵に夫婦は才能を感じていた。

 

 

 

 

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最初こそコミュニケーションも円滑で家族で何となく上手く行っていたが、次第にエスターの本性が表面に出てくる。一番最初に異変に気付き、手玉に取られてしまうのはろう者の妹。

 

 

 

 

孤児院のシスターをズタズタに殺して証拠隠滅の手伝いをさせられたり、エスターの学校にいるいじめっ子を突き落とす現場を黙っていたりとエスターを慕うが故の態度を取ってるのか怯えてるが故か。表情から読み取る系が不向きな私にはよく分からなかった。

 

 

 

まあ、そんな尽くしてもエスターに殺されそうになったんですけどね?理不尽過ぎない?

年頃ヤンチャな兄も夜中にナイフを突き付けて脅すしエスターはヤバい奴なんだ。ホントに。

 

 

 

 

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ピアノ教えて〜とマッマに言ったかと思えば「あんたが教えたがってたから弾けない振りをした」と言う。そして母とエスターの関係がもつれて来ると父とエスターの関係が強固になる。平穏な日々はエスターの登場で一切崩れてしまった。

 

 

 

それがまた観ててチョ〜楽しい!

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彼女、物知りで賢くてピアノも上手でまさに才色兼備なんだもん!

 

 

 

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子供だから許される、子供だから守らなければならない。そう思わせる行動と判断を付けるエスターに違和感があったものの、ラストで合点がついた。

 

 

 

エスターの正体

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ロシア出身の孤児ではなく、精神病棟から逃げ出した殺人犯だった。そしてアラフォーである。遺伝子疾患が原因で見た目が子供のままになってしまう病気。それが故に里子として新しい家族に入り込むと旦那を誘惑し、拒まれると殺害する。それを繰り返す愛に飢えた子供だったのである。

 

 

 

 

 

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どうでも良いけどエスターの衣装がマジ可愛い。おませさん♪って感じホント好き。

 

 

 

 

 

 

 

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 エスターを見た目のまま子供として見る人ばかりで年齢相応の女性として扱ってもらえない。そこでエスターは崩れてしまったのかもしれない。本当に可哀想なのは誰だろうと考えたけど悪事に手を染めた時点でエスターは悪なのだ。

 

 

 

 

エスターまとめ

  • 悪事を働くときの手際が良過ぎてスカッとする
  • 夫婦仲が崩れて行く様子はモヤる
  • ラスト20分の答え合わせでスッキリ
  • オチとしては物足りなさもある
  • 服がかわいい
  • オススメ度は65%

 

 

 

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これ気になる〜!

あと2枚観たい映画あるからその後はネストを観ようとおもいまる。やっぱ映画いいね!

 

 

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【雑】ブログを更新してない1週間を振りかえる

ブログネタがなさ過ぎな!

ネタは自分で生み出すものである。しかし私のなかには何も生まれなかった。そう、私にとってこの1週間は地獄だった。特に肩書のない引きこもり予備軍のサブカルクソ女が何をしてるか気になるだろう。

 

 

 

この1週間、新たな冒険に出ていた。

 引きこもりを殆ど辞めて家庭教師と外人観光客を相手に働き出したのである。これがまあパニ障になってから人混みや人と関わりから一線を引いていた私としては大冒険に近い。

 

 

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空いた時間を見つけてはパンを食べ、

 

 

 

 

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酒を飲み、

 

 

 

 

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酒を飲み、

 

 

 

 

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仙太郎の水饅頭やら紫蘇の入った御萩を堪能し、

 

 

 

 

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朝はドトールでパストラミとチーズのパンを食べていた。ジャーマンドックとミラノサンドしか食べた事が無かったから知らなかった。パストラミの冷たさ、とろけていないチーズ。この朝ほど切なかった日は2017年、今の所ない。

 

 

 

 

 

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馬車馬のように働き、ただ他所に出す文章を書き、猫を時々はむり、酒を飲んでいただけである。人生とはロクなものではない。悪い事の印象ほど深く残り、良い事よりも嫌な事の方が回数が少しだけ多い。幸福とは一粒の砂糖に近いものがある。あっという間に溶けて過ぎ行く。

 

 

 

地元の友人に『kiriは多弁だからタロット占い師でもやれば?暇なんでしょ』と図星を突かれてAmazonで初心者タロットカードセットを眺める日々。それと言うのもタロットには相性があると言う。

 

 

 

アホか。物と相性なんてあるかボケカスコラの3点セットを吐き出したいところだが考えてみるとどうだろう。自分にとって書きやすいペン、扱いやすいエディター、しっくり来るカップがある。きっとタロットカードにもそんな感じで相性があるのかもしれないと思い、ポチれない。

 

 

 

え?占いを信じる人なの?

こういう質問をぶつけたいと思った君に向けて、私が主張したい事と言えば占いが出来るブロガーというキャラを得られる利点である。当たる当たらんの問題ではない。出来るか、出来ないかの世界である。いや、知らんけど。

 

 

 

 

占いは信じるも信じないも人の自由なのである。そして私は選択の自由こそ人生の醍醐味だと考えている。『あの時こうしていれば』、その後悔もまた人生のスパイス。塩の入っていない料理では物足りない。そうだろう!塩辛い人生イエーイ!

 

 

 

 

 

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夜になれば新宿スワンを読んでいた。何年も前に12巻あたりで放置していたことを思い出して眠れない夜は新宿スワンと過ごした。つい先日、読了した。その結果、「真虎~~~!!!!うおおおおおお~~~!!!!!」と心のなかで泣いた。

 

 

 

 ちなみに一番のお気に入りはパワー系の森長。北海道編に再登場してイケメンになっていたので最高かよと思った。また森長の幼馴染の話も合わせて胸が苦しい。関さんの強キャラ感も好きネー。

 

 

 

 

そんな訳で私はとっても元気に過ごしている。またちゃんとブログ更新するっぴ。

 

 今日はこれにて。

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